ディズニーランドホテル

「東京ディズニーランドホテル」がオープンする。

オリエンタルランド（OLC）が経営するTDRは、今年で25周年を迎えた。そ

の記念すべき年にオープンする「東京ディズニーランドホテル」は、客室

数705室を持つ、TDR最大規模のホテルである。





客室は「ピーターパン」「不思議の国のアリス」「白雪姫」「シンデレ

ラ」の4キャラクターをテーマにデザインされており、TDRならではの雰囲

気を楽しめるようになっている。宿泊料金は31,000円からで、最高でスイ

ートルームの500,000円だ。

今回、直営ホテルを新設した背景には、2002年度以降TDRの入場者数が伸

び悩んでいることが関係しているそうだ。

OLCの福島社長も以下のようなコメントをしている。

ＯＬＣの福島祥郎社長は「ＴＤＲを２泊、３泊して楽しんでもらう滞在型

施設にしたい」と説明。今秋オープンするカナダのサーカス団の常設劇場

と新ホテルとで合わせて２００億円の売り上げ増を図りたい考えだ。




上記のとおり、10月にはカナダを拠点に世界で活躍するエンターテイメン

ト集団、「シルク・ドゥ・ソレイユ」の常設劇場もオープン予定。「シル

ク・ドゥ・ソレイユ」単体の知名度も高いため、さらに注目を集めそうだ。

しかし、その裏側で近隣ホテルからは以下のような声が聞こえてきている。

一方、近接するヒルトン東京ベイとシェラトン・グランデ・トーキョーベ

イは、魔法使いの女の子やペンギンをモチーフにした独自のキャラクター

をテーマにした家族向けの居室で迎え撃つ。ホテルオークラも宿泊券など

の抽選キャンペーンに取り組んでいる。だが、関係者の間では「直営ホテ

ル開業の度に稼働率が落ちた。新ホテルは極めて好立地で、正直、それは

ないだろうという気分」という恨み節も聞かれる。



知名度も人気も高いTDR。その動向に合わせ、近隣ホテルもそれぞれオリ

ジナルの対応策を打ち出してきている。7月8日のオープンに伴い、更に競争が激化しそうだ。

「東京ディズニーランドホテル」のオープンによりTDRの客足は復活する

のか？そして近隣ホテルへの客足はどうなっていくのか？どちらのホテル

を選ぶかは利用客次第。より利用客のニーズに合った魅力的なサービスの

提供が鍵となってくるのではないだろうか。