リアル格闘技の時代

今、格闘技の会場に行くと女性や子供の数が多いことに気付いているであろうか。

昔のように野蛮という概念はなくなりつつある。

一つにはその選手の生活、背景、物語などを紹介しお涙頂戴などの半生を紹介し、

なぜこんなにがんばってるかっていう物語を見てるのである。

戦いまでに至る過程や自分は孤児だっただの、

離婚して子供を育てるために父親のかっこいいところを見せたいだの、

病気のおばーちゃんのために医療費を稼ぎたいだの、思わず涙が出てきそうな話をする。

だからって勝てるわけでもないところが真剣勝負なのだ。

そういう物語を背負ってみても選手みんながいろいろな思いがあるのだ。

自分だけではないのだ。

その思いの強さ、練習量、方法、運・・・・

そういう総合的なもので勝ったものが勝てる。

負けたものは復活にかける。

その辺がプロレスのようなはじめから勝つものが決まってるのとは違う。

世の中の人はあいまいなものではなく実力のあるものが勝つという

筋書きのないドラマを求めてるのだ。

それに格闘技をやってる人って純朴な人が多いしね。

女性ともまともに話せないやつとか、だけど相談すると本気で聞いてくれるやつとかいっぱい。

格闘技やってるやつで秋葉原のような事件を起こすやつはいないだろうな。

やってないからアーいう事件起こすんじゃないか。

だって、道場やジムには日本チャンピオン、世界チャンピオンとかいるし

初めてやる人にはとてもじゃないが魔人のように見えるだろう。

いかに自分が小さいかわかるだろう。

弱いやつ相手に刃物振り回すなんて考えられなくなるんだよ。